渋谷～新宿_明治通り

渋谷から池袋まで明治通りに沿って歩く。23区を環状に走る(閉じてはいない)明治通りは東京散歩で大事な通りの一つ。

宮益坂下交差点からスタート。ここを左に進み、まずは原宿を目指す。右も明治通り、渋谷川沿いに恵比寿を通過、明治通りの片端の白金まで続く。正面の宮益坂を登る方向は神奈川県民に馴染み深い国道246号、静岡県沼津から神奈川県を突っ切り世田谷区を縦断し遥々やってきたこの国道は、ここで青山通りというおしゃれな名前を手に入れ、表参道、神宮外苑、赤坂を通り、半蔵門辺りで皇居に衝突して有終の美を飾る。

旧宮下公園脇を通り神宮前交差点まで、おしゃれな店が続き人通りも多い、気付けばあっという間に原宿のど真ん中だ。途中にちらほら気になる脇道があるが、今回は徹頭徹尾明治通り。

さらに直進、有名な竹下通りを左手に見ながら原宿気分で歩いていると、渋谷から続いていたルンルン散歩が唐突に終わりを迎える。ここからが今回第一の難所、地獄の千駄ヶ谷だ。なんと新宿までずっと住宅街が続く、しかもずっと少し登り坂、人通りも少ない。

しかしこれが散歩本来の姿、渋谷から原宿までがむしろ例外だ。ぼーっとしたり、考え事をしたり、途中にあるOKストアに立ち寄って飲み物やお菓子を補給したり、さっき通り過ぎた北参道という謎の駅について調べてみたり。

そうこうしていると首都高速の下をくぐることになる。ずっと左手に感じていた明治神宮の霊気もここで消える。ピーポ君が地獄の千駄ヶ谷踏破を労い、笑顔で代々木の始まりを告げる。

明治通りは直進だが、本当に辛い人はここで左前に進めば代々木駅方面、早めに地獄を脱出できる。山手線に沿って歩き、好きなときに右折すれば、いつでも明治通りに戻ってこられる。

頑張れる人は直進する。新宿のメルクマールのドコモタワーが徐々に大きくなることで、新宿の到来を感じるだろう。高島屋が目に入ればすっかり新宿気分だ。

高島屋から少し進むと新宿四丁目交差点、ここを左折すれば新宿駅南口、渋谷からここまで約4km、のんびり歩いて1時間、これで散歩はお腹いっぱいの人は、ここらで買い物や食事を楽しんで帰るのもいいと思う。自分は当然まだ歩く。

続く